■ 高級で素晴らしい設備を誇る介護施設であったが、それに見合う高級感のあるサービス提供、礼儀作法、言葉づかい等に職員間に大きな格差があった。

■ 職員同士のコミュニケーションも不足しており、申し送りや情報共有が悪く、それが入居者様からのクレームに発展する事も頻繁に起きていた。

■ そもそも、シフトやフロアが異なるなどで、職員同士がお互いの事を知る機会が少なく、信頼関係が築けていなかった。会社や他の職員に対して不平不満を言う一部の職員が影響力を持ち、やる気のある職員のモチベーションを下げていた。

● はじめの3か月間は1か月に1回、4か月目からは2か月に1回、9か月目からは3か月に1回。シフトを調節し、6－8名の小グループを6グループつくり、1回1時間半のビジョンミーティングを繰り返し実施した。

● お互いの良い所を褒め合う承認のワークを繰り返した。「自分の事をよく見てくれていたんだ」「認めてくれていたんだ」という気持ちになり、お互いが安心して話し合える雰囲気が醸成された。

● 仕事上の「ひと工夫」をお互いに共有し、それらを職場で実際にマネをし合う事で、サービスの質、礼儀作法、言葉づかいなどが全体的に飛躍的に向上した。

● 職員全員で施設全体のビジョン（理想の姿、私達職員がすべき事）を策定し、統一ルールとして宣言した。

■ ご入居者様、ご家族様から感謝の言葉が増えた。

■ 一方、トラブルやクレームが激減した。

■ 職員が誇りと自信、遣り甲斐を持って働ける職場になった。お互いの信頼感が増し、「今の私達はドリームチームだ」という言葉も出るようになった。

■ やる気が元々高い人の影響力が増し、不平不満を常に口にしていた人の影響力が低下した。周囲が不平不満に付き合わなくなり、不平不満の声が施設内から消えた。

■ 他事業部、他部署の人たちから注目されるようになった。他部署でもビジョンミーティング活動を行いたいという依頼があり、他部署でも実施する事となった。